(書籍・DVD)) クール・ランニング (1993・米)

昨日、カナダのバンクバーで冬季オリンピックが開幕した。バンクーバーのあるカナダでは、22年前の1988年にもカルガリーの街で冬季オリンピックが行われた。このカルガリーオリンピックには一風変わったチームが参加した。彼らは、雪など降ったことのない常夏の南国、ジャマイカのボブスレーチームだった。

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主人公デュリースは、夏のオリンピック100メートル走代表候補。父は20年前の夏季オリンピック100メートルの金メダリストだった。彼もオリンピックで金メダルを取ることを夢見て、最終選考会に出場していた。しかし、最後の20メートルで競争相手のジュニアが転倒、同じく競争相手のユルと共に巻き添えを食らって転倒してしまう。オリンピックの夢ははかなく消えていった。

どうしてもあきらめきれないデュリースは、再レースを行うようジャマイカ国際オリンピック委員会のオフィスへ詰め寄る。そこで彼が見たのは20年前の父と、一人のアメリカ人が並んで写っている写真だった。そのアメリカ人はボブスレーの選手で、デュリースの父をスカウトしにはるばるアメリカからやってきたらしい。名前はブリッツァーと言い、今でもこのジャマイカに住んでいるという。デュリースはブリッツァーを訪ね、自分にボブスレーを教えて欲しいと懇願する。もうボブスレーは忘れたと言うブリッツァー。だが、もう一度夢を俺にかけてみろというデュリースに心を動かされ、ついにコーチを引き受ける。

ジャマイカ初のボブスレーチームのメンバーは、デュリースと親友のサンカ、そして代表選考会で転倒したジュニアとユルの4人。彼らはぶつかりあいながら、周囲に馬鹿にされながらも、必死の努力を積み重ね、絆を深めていく。

陽気なレゲエの音楽をBGMに、雪も見たことがない彼らの挑戦が始まる。

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今回もマスコミはメダル、メダルと騒ぎ立てるだろう。確かにメダルを取ることは素晴らしいことだ。だがそれが全てではないだろう。数多くの失敗と、それを克服しようとする努力の上に輝かしい物語がある。

この「クールランニング」はユーモアに溢れているが、劇中に多くの名言が散りばめられている。その中にこんな言葉がある。

"Gold medal is a wonderful thing,
But, if you're not enough without it,
you'll never be enough with it."

金メダルは確かに素晴らしいものだ
だが、金メダルが取れなくて満足できないのなら、
金メダルを取ったとしても決して満足することはできないだろう
もっと大切なものがある

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練習中に天折されたグルジア代表・クマリタシビリ選手(リュージュ)を悼んで。

DVD 「クール・ランニング

テーマ : DVD - ジャンル : 映画

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